神泉堂が提案する和モダンテーブルウェア|和風 着物コースター 菊
菊の縁起と由来
菊(きく)は、日本で古くから長寿や繁栄、高貴さの象徴とされる花です。以下に、菊が縁起の良い文様とされる理由と、その由来について詳しく説明します。
1. 長寿・不老不死の象徴
菊は古代中国で不老不死の象徴とされ、日本には奈良時代に伝わりました。菊の花は薬効があると信じられ、平安時代には宮中行事にも取り入れられました。特に、**重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)**では、菊の花を飾ったり、菊花酒を飲んだりして長寿を願いました。
2. 皇室の象徴としての由来
現在の皇室の菊花紋章(十六弁八重表菊)は、天皇家の永続と威厳を象徴しています。菊の持つ気品や力強さが、皇室の権威を表すのにふさわしいと考えられたのです。
3. 邪気払い・厄除け
菊の香りや美しさには邪気を払う力があるとされ、厄除けの意味でも親しまれてきました。特に、重陽の節句では菊の花びらを浮かべた酒を飲んで邪気を払い、健康と長寿を願う風習がありました。
お祝い事での具体的な実例
菊はその縁起の良さから、さまざまなお祝い事や行事に使われています。
1. 結婚式
- 花嫁衣装(打掛や白無垢)には、菊の刺繍や文様が施されることがあります。これは、夫婦の長寿と繁栄を願う意味が込められています。
- **引き出物の包装紙や熨斗(のし)**にも、菊の文様が使われ、高貴で格式ある贈り物としての意味を強調します。
2. 敬老の日や長寿祝い(還暦・喜寿・米寿など)
- 贈答品の包装や掛け軸に菊の文様を使うことで、長寿を祈る気持ちが込められます。
- 生け花や菊の鉢植えが、長寿の象徴として贈られることもあります。
3. 季節の行事(重陽の節句)
- 菊花酒:菊の花びらを浮かべたお酒を飲み、長寿と健康を祈る。
- 菊枕:菊の花を詰めた枕を使い、邪気払いと健康を願う風習。
4. 茶道・華道